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ぼくの職業遍歴①:墓地案内人

ぼくは、これまでアルバイトを含め、30近くの職種を経験しました。
〝キツい〟〝忙しい〟のは嫌なので、今で言う「ブラック企業」や「ブラックバイト」的な予感のする仕事は選ばないようにしてきました。
そんなぼくが〈世の中にはこんなラクな仕事があったのか!?〉と驚いた仕事があります。

墓地の案内人です。

お墓を買いに見学に来た客を案内し、区画の予約をしてもらうという仕事です。
墓地に出入りする石材店が雇用主で、たいていは契約社員かアルバイトという雇用形態です。

この仕事では、特定の墓地(たいていは民営の公園墓地)に配属され、見学客をひたすら待ちます。
しかし、お墓というのは、バンバン売れる商品では決してありません。
だから、客がめったに来ないのです。
土日や祝祭日、お彼岸やお盆には、ある程度の数の客は来ます。
でも、平日にはほとんど来ません。
そのため、朝9時に来て、何もしないでボーっとして、夕方5時に帰るという、たんにお昼にお弁当を食べに来ただけの日が何日もありました。

何もしないのが耐えられない人には地獄だと思います(汗)
しかし、ぼくのように、何もしなくても平気……というか、何もしたくない人(笑)には天国のような仕事だったのです^^
読書家なら、何冊も本を読めるでしょう。
それでいて、ぼくの場合は、2007-2008年当時で日給は7000円でした。
ぼくは、平日に週4日のペースだったので、ひと月にして12万円前後になりました。
ちなみに、土日や祝祭日、彼岸やお盆の時期に働いた場合は、見学客が平日よりは来るので、日給は少し高くなり、8000円でした。

石材店によっては専任の案内人を雇わず、若い営業マンが案内所に詰めるところもありましたが、そのほとんどは定年退職者と子育てを終えた主婦でした。
その年齢層は、50〜70代です。
そうした方々と話すと、〈人生って、いろいろなんだなぁ〉と思え、いい人生勉強になりました。
まるで日給をもらって、人生について教えてもらっているような感覚でした。

このように、肉体的・時間的にはとてもラクで、そこそこの給与を頂けるのが、墓地の案内人の仕事です。
変な先輩や偏屈な他社案内人にイジメられる気の毒な方もたまにいましたが、そこらへんのコキ使われるバイトに比べれば、かなりいい仕事でした。

ただし、いくらラクといっても、いい加減な仕事をしていいわけではもちろんありません。
見学客のなかには、家族や親類を亡くされてまもなくの方もいらっしゃいます。
そうした方の気持ちに寄り添いながら、〝いっしょにお墓選びをして差し上げる〟というスタンスを取ることが最低限求められます。
また、あまり予約を取れなかったり、クレームが続いたりすると、出勤日を減らされたりクビになったりします。
ぼくも、予約が取れないことが続き、出勤日を減らされたことがあります。

また、案内人には、「ジャッジ」という気を遣う仕事があります。
墓地に見学に来た客がどの石材店の客か、あるいは、どの石材店の客として扱うべきかを判断する仕事です。
ジャッジのルールは墓地ごとに異なりますが、判断を誤ったり、ルールに適さない判断をしたりすると、他社(の案内人)とトラブルになることがあるのです。

でも、こうした責任やリスクはありながらも、墓地の案内人の仕事は、気楽でのんびりできる仕事でした。

ちなみに、案内人が得た墓地の区画予約を引き継いで建墓契約をしたり(案内人に建墓契約まで任せる石材店もある)、施工を発注したりするのは営業マンです。
石材店の営業マンは、案内人と比べると、朝から晩まで忙しく、ノルマがあり、ブラックな働き方をさせられている営業マンもいました。

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