アリストテレス(Aristoteles):プラトンからの影響

アリストテレスはプラトンから大きな影響を受けたが、それはアカデメイアに学んだ時期である。
このアカデメイア時代に、アリストテレスは、『エウデモス倫理学』『哲学のすすめ』(プロトレプティコス)『哲学について』などの著作を著している。
ちなみに、これらの著作は、19世紀に編纂された『アリストテレス断片集』に収録されている。

まず、『エウデモス倫理学』は、プラトンの『パイドン』を意識して書かれているが、この著作のなかでアリストテレスは、師プラトンと同じように、魂は不死であり、肉体の内に宿っているときよりも肉体から離れて存在するときのほうが本来の姿をしていると述べている。
また、『プロトレプティコス』は、プラトンの中期対話篇のなかの『エウテュデモス』に影響されて著されたと考えられており、キュプロスの王テミソンに宛てた著作で、若者を哲学へ向かうように勧める意図を持っている。
この著作のなかで、アリストテレスは、魂が肉体のなかに囚われているのは罪をあがなうためであり、“理知による観照”=哲学こそが人間に最も純粋な幸せをもたらすと述べているが、ここにはソクラテスに始まるプラトンの影響がはっきりと見て取れる。

しかし、アリストテレスは、プラトンの影響を受けつつも、その一方で、プラトンの哲学を批判するようになる。
それが、イデア論批判である。

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