[ブックガイド]哲学史入門編

“哲学の特徴についてさらに考えてみたい”“西洋哲学史全体の流れについてさらに勉強したい”という方のために、オススメの書籍を紹介する。

西洋哲学についてまったく何の予備知識もない方であれば、『図解雑学 哲学』(貫成人 著)から読み始めるとよいであろう。
1つのテーマにつき、ポイントのそのまたポイントが見開きで紹介されており、しかも図解入りなので、要点がひと目見ただけでわかるようになっている。
そのうえで、同じ著者による『図説・標準 哲学史』を読めば、西洋哲学史の基礎固めができる。
こちらは『図解雑学 哲学』よりも詳細だが、やはり図表や年表などが豊富で、とっつきやすい。

上記2冊と比較すると文字中心だが、『ヨーロッパ思想入門』(岩田靖夫 著)と『はじめての哲学史』(竹田青嗣、西研 編)も、西洋哲学の予備知識がない方にオススメだ。
『ヨーロッパ思想入門』は、岩波ジュニア新書のなかの1冊で、中高生向けに書かれていて読みやすいうえ、西洋哲学史の源泉であるギリシア思想とヘブライ思想(ユダヤ教、キリスト教)のそれぞれの本質がきっちりと押さえられているので、西洋哲学史全体をどう捉えればいいのかがよく理解できる。
『はじめての哲学史』は、“哲学者たちが、それぞれの時代のなかで何を問題とし、どう考えてきたのか”という核心部分に絞って書かれているので、哲学という考え方の原理をはっきりとつかむことができる。

上記2冊よりも少しだけ専門的にはなるが、『西洋哲学史』(今道友信 著)も、西洋哲学史が何を問題として展開されてきたかについて知るのにふさわしい。
1987年の刊行以来、数多くの版を重ねてきたロングセラーである。

西洋哲学史——古代から中世へ』『西洋哲学史——近代から現代へ』(熊野純彦 著)は、それぞれの哲学者の思考をテクスト(原典)に即して紹介している。
読み通すにはやや骨が折れるが、質実剛健な書きっぷりで、西洋哲学史を多少なりとも専門的に勉強したい方には、とても有益であろう。

西洋哲学史の基礎を固めたら、ぜひ挑戦していただきたいのが『西洋哲学史1』『西洋哲学史2』『西洋哲学史3』(バートランド・ラッセル 著)である。
著者のラッセルは19世紀から20世紀を生きた数学者にして哲学者で、本書は、第2次世界大戦直後に刊行されて以来、世界中で読み継がれてきた名著である。
ラッセル独自の視点から、西洋哲学史が政治的社会的背景と関連づけてユニークかつ批判的に語られており、古代から現代にいたる一大歴史読み物を楽しむように読むことができる。

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